はじめに
当サイトでは、FXは非推奨です。
初心者にはリスクが高すぎるというのもありますが、私は本質的にFXは投機であって投資ではない、と考えているからです。決して、私が1週間で400万円以上溶かしたからではありません。
本題:FXとは?
FXは「Foreign Exchange」の略で、外国の通貨を売買して為替(かわせ)変動や金利差で利益を得る取引です。日本語で言うと「外国為替証拠金取引」です。
証拠金とはなんぞや?という部分は少し置いといて、為替変動や金利差で利益を得る仕組みを先に説明します。
為替変動で得られる利益
例えば、1ドル=100円の時に、100万円を1万ドルに両替(円を売ってドルを買う取引)しました。
しばらくしたら、1ドル=120円になったので、1万ドルを円に両替(ドルを売って円を買う取引)します。するとあら不思議!元手の100万円が120万円になっちゃいました!
金利差で得られる利益
例えば、オーストラリアドルや南アフリカランドといった通貨は、金利が円よりも高いです。なので、円をこれらの高金利通貨に両替(円を売って高金利通貨を買う取引)し、高金利通貨で持っていると、高い金利を得ることができます。
このような金利差は、FXでは「スワップ金利」として計算され、毎日金利をゲットできる仕組みになっています。
証拠金を使ったレバレッジ
さて、FXの日本語名は「外国為替証拠金取引」でした。この証拠金を使ってレバレッジを効かせる事ができるのが、FXの大きな特徴です。FXを始める場合、FX業者に口座を開設し、証拠金を預けます。そしてその証拠金を担保にして、何倍かのお金を取引する事ができます。(何倍までレバレッジが可能かは、FX業者によって異なります)
例えば証拠金を100万円とした場合、レバレッジ10倍にすれば、1000万円分の取引をすることが可能です。実際には持っていない通貨を売り、その分で他の通貨を買うという取引も可能なのが面白いところです。
このレバレッジというのはハイリスク・ハイリターンです。FXで大儲けした!という学生や主婦がいる一方で、大損害を負ってしまう人も少なくありません。
レバレッジのリスク
レバレッジを効かせている場合、証拠金として預けている金額以上の損害が発生すると強制的に決済(強制ロスカット)されてしまいます。これは、証拠金以上の損害が出ないようにするための処置で、ある意味安全弁でもあるのですが、為替は長い目で見ればたいてい元の価格に戻ったりするので、結果的に余計なお世話だったりすることも良くあります。
また、あまりにも為替の変動が急すぎて、上記の強制ロスカットが間に合わず、預けた証拠金以上の損害を被って借金を背負ってしまった、という例もあります。
最近では、2015年1月15日のスイスフラン(超安定通貨の代表格です)の急騰は、阿鼻叫喚の地獄絵図となりました。
結局、一瞬で元の水準に落ち着いたので、もしレバレッジをかけていなかったらどうという事はないのですが、レバレッジをかけていたがために、強制ロスカットで多大な損害を受ける人が多数報告されました。
レバレッジと言えば聞こえは良いのですが、結局のところ「借金」しているだけですので、もしやるとしたら、万全のリスクヘッジが必要と思われます。