投資信託って簡単に言うと…?
一言でいうなら、投資のプロに運用して貰う事です。
投資のプロを「信」じて、自分の資産を「託」す、から「信託」ですね!
投資信託は、個々の投資家から資金を集め、それを株式や債券、不動産などで運用して増やしてくれる、という金融商品です。ファンドと呼ばれる事もあります。
何で運用するかは、投資信託の銘柄ごとに異なります。
また、プロに運用して貰うため、儲かろうが損が出てようが、一定の報酬を支払う必要があります。(一般的には、信託総額の中から自動的に引かれています)
どの程度の報酬を払う必要があるかは、これまた投資信託の銘柄ごとに異なります。
投資信託の投資先
投資信託にはいろいろありますが、そのキャラクターを一番決定づけるのは「何に投資する投資信託か」でしょう。
メジャーなところでは、株式に投資する投資信託、債券に投資する投資信託、不動産に投資する投資信託(REIT)等がありますが、株式に投資する投資信託の中でも
・新興国の株式に投資する投資信託
・特定の国だけに投資する投資信託
・比較的新しい会社に限定して投資する投資信託
等々、商品によって色々な特徴づけがされています。
投資信託のメリット
素人には買いにくい金融商品が買える
例えば「インドやベトナムの会社の株が欲しいな〜」と思っても、日本の証券会社では売っていません。現地に行って口座を開設すれば買えますが、手間がかかります。サラリーマンが本業があるのですから、面倒くさい事はしたくない時間と手間がかかる事はあまりやりたくないですよね。
投資信託なら、インドファンドとか新興国ファンドとかが簡単に買えたりします。
少額からの分散投資ができる
投資信託は、たくさんの人からお金を集めてそれを分散投資しているので、少額からでもリスクの少ない分散投資ができます。しかも、投資信託は1万円からでも買う事ができます。
毎月一定の金額で買う積み立て方式にすれば、高値づかみのリスクも分散できたりします。
投資信託のデメリットは
自分で投資するよりも割高になる
プロに運用してもらう事になるので、報酬を支払う事になります。彼らもプロですので、タダでは運用して貰えません。これは信託報酬あるいは管理手数料と呼ばれます。信託報酬は、投資信託を保有している間、継続的にかかります。報酬と言っても、銀行振込等で直接支払うわけではなく、信託している財産から自動的に引かれていきます。長期的に運用する場合、信託報酬の差は非常に大きなものになります。
また、投資信託の種類によっては、購入時の手数料や解約する時に信託財産留保額と呼ばれるものが必要になりします。商品ごとに異なりますので、購入の際はその投資信託の「目論見書(もくろみしょ)」を良く読みましょう。
おススメの投資信託は?
あくまでも個人的な好みですので、その前提でお願いします。
ノーロードのインデックスファンド
インデックスファンドというのは「日経平均株価」や「TOPIX」といった、株価指数(市場の平均的な値動き)と同じような動きをする事を目標としている投資信託です。
これは、そんなに難しい目標ではありません。極端な話、日経平均株価を構成する銘柄をそのまま買っておけば、大体同じ値動きをするようになります。
そして、そんなに難しい運用をしているわけではないので、信託報酬が安いものが多く、ノーロードの商品もたくさんあります。ノーロードというのは、購入時の手数料が無料のものです。
インデックスファンドは、平均以上に儲ける事はできませんが、運用のコスト(購入時手数料と信託報酬)を安くできるので、長い時間をかけて積み立てていくには最適です。
新興国株式
新興国の株式は、安定性に欠けますが大きく成長する希望も持てます。しかし、一般的には買いづらいので、投資信託のお世話になっちゃいましょう。新興国株式は売買に手間がかかるため、信託報酬は先進国株式のファンドより多少高くなりますが、ノーロードの商品もあります。
海外REIT
不動産投資は、投資の王様と呼ばれることもあります。特に人口が増える国の不動産は有望です。流石に外国に行って土地を買ってくるのはハードルが高すぎますが、投資信託なら簡単に、少額から海外不動産に投資をすることが可能です。
これも信託報酬は多少高くなりますが、それだけ手間のかかる投資を代行してもらうのだから、仕方ないと思います。最近はノーロードの商品もあります。便利な世の中ですね(^^
投資信託は、サラリーマン投資の強い味方
投資信託は、なんといっても「手がかからない」のが大きなメリットです。毎月定額で、ちょっとずつ積み上げていく単純なやり方でも、長期的に見てそれなりのリターンが期待できます。
サラリーマンは、本業で一生懸命働くので、休みの時くらいしっかり休みたいですし、本業のスキルアップにも時間を使いたい時があります。投資にかける手間を少なくするという意味で、上手に使いたいものです。
ご参考:一番手がかからなくて、もしかしたら最強かも知れない投資法
投資信託を買うには?
投資信託も、株式と同様、証券会社に口座を開いて売買を行うことになります。証券会社によって、購入できる商品が違ったり、条件が微妙に異なる場合もあるので多少注意が必要です。
私の場合は、マネックス証券で特に困ったことはありません。