債券ってなに…?
債券とは、国や自治体あるいは企業等が、投資家からお金を借りる際に発行する証明書です。発行するときに「利率」と「いつ返すか(償還期限と言います)」が決まっており、買った人は原則として利率に応じた利子を受け取る事ができます。
「債券を買う」という行為は、それを発行する国や企業に対して「お金を貸す」という行為とほぼ同じ事になります。
国が発行する債券を、特に「国債」と呼びます。日本国債を買えば日本にお金を貸したことになり、アメリカ国債を買えばアメリカ合衆国にお金を貸したことになります。感謝しろよトランプ。国にお金を貸すというのも、なかなか剛毅ですね。
発行する通貨、発行場所、発行する主体のいずれかが外国のものである債権を、外国債券と呼びます。外国債券は一般的に高金利で一見魅力的に見えますが、為替変動によって損をしてしまうリスク(為替リスク)があるので、注意が必要です。
債券のメリット
債券のメリットは、株や投資信託に比べて安定性が高いという事です。
債券を持っていると、金利を定期的に受け取る事ができ、また償還期限が来た時には、発行時の価格(額面価格)が戻ってきます。
安定した金利収入(インカムゲイン)と額面保障、債券の安定感は抜群ですね。
なお、債権は途中売却をする事もできますが、当サイトではその説明は割愛します。
債券のリスクとデメリット
安定感抜群の債券にも、リスクはあります。一番大きいのは信用リスク。発行元である国や自治体が破たんしたり、会社が倒産したりすると、償還時に額面価格が支払われないリスクがあります。…まあ、借金も貸し倒れって事がありますからね(^^;
債券の償還をすることができない、つまり借金を返せない状態を債務不履行とかデフォルトと言います。デフォルトって言葉は聞いた事があるでしょうか?特に国家が債務不履行に陥った状態を指すことが多いです。
国家がデフォルトになると、その国の発行する通貨の信頼が地に落ちてハイパーインフレになったり、国民は塗炭の苦しみを味わう事になります。まあ日本は大丈夫ですよ、多分。
また、債券は購入時に金利が決まっているため、金利がそれ以上に上がった場合等に損をする可能性(金利リスク)があります。
さらに、外国債券には先ほど述べた為替リスクもあります。償還のタイミングで円高になっていると、円に戻した時の資産が目減りしてしまう可能性があります。証券会社によっては外貨で償還できるので、ひとまず外貨にして円安に戻るのを待つという選択肢もあります。
債券の買い方
債券も、証券会社で買います。ただし、債権は発行のタイミングが決まっているので、いつでも買えるわけではありません。また、個人で買える銘柄は、それほど豊富ではありません。
債券を投資先にしている投資信託もあります。この場合は流石プロというか、個人では買えない銘柄が組み込まれたりもしていますので、少しくらい買っておくのもよろしいかと思います。